前編で銀山温泉街の裏山にある延沢銀坑洞を探検した続きから。

 安宿からの旅・山形駅から秘湯・銀山温泉へ(前編)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1068404231.html

※銀山温泉のある尾花沢市のマンホールは「雪とスイカと花笠のまち・尾花沢」。
 雪の結晶とスイカで、夏と冬の名物がコラボした珍しいデザイン。
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●儀賀市郎左衛門の像
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公園の山頂にある銅像。
室町時代に延沢銀坑洞を開発した石川県・金沢の人物とのこと。
(山頂なので散策のゴール地点として行くべき場所ではあるが、急な石段などがあり道は険しいので、暑い中無理して行くほどかと言われると微妙かも。夏の暑さにしろ冬の雪にしろ無理は禁物)

●白銀公園(帰り道)
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山頂まで行ったのであとは山を下ることに。
温泉街からの山道は2本あり、行きと帰りで違う道を通って1周できるようになっている。
(滝のそばでマイナスイオンを堪能できるスポットもある)

下りの途中にあったのが、折れたままの案内柱。
「こうもり穴」とあるが、ぐぐると岩と岩の間の隙間がコウモリの住処だったらしいとのこと。
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※公式サイトっぽい紹介ページの写真でも案内柱が折れていて、管理が大変なら募金でもしようかと思うレベル。

 銀山温泉 _ 散策 _ こうもり穴
 http://www.ginzanonsen.jp/sansaku/koumori.html

●11:50 温泉入浴(古勢起屋別館)
運動も済んだ所で銀山温泉を堪能すべく日帰り温泉入浴へ。

ところが、温泉の公式サイトでは特に日帰り入浴の制限・休日などについては特に記載がなかったが、現地で各旅館を訪ねると「今日はやってない」という所がほとんど。
(他の宿泊客の状況次第なので止むを得ないのかもしれないが…不安な方は事前に電話確認が必須か)

ということで何軒か回ってなんとか日帰り温泉をやっている旅館を見つけ、こちらの「古勢起屋別館」へ。


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和風建築の大正ロマン溢れるたたずまいながら、トイレはウォシュレット付きだったり、浴場のカランは普通の銭湯風の使いやすい形だったりと風情を損なわない程度に設備はしっかりしてて、なかなか快適だった。
(浴場の内部(入ってたのは自分1人だけ)のタイル絵。この風車小屋はどこの風景だろうか…)
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●12:50 お食事(伊豆の華)
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ひとっ風呂の後はお食事、というわけで温泉街のお食事処「伊豆の華」へ。
1000円前後の(温泉街にしては)手頃なメニューが並ぶ中、手軽に味わえる山形名物ということで「冷やし肉そば(1100円)」を注文。

暑さと温泉で火照った身体に冷たいそばがただでさえ心地いいのに加え、ジューシーな鶏肉と程よい辛さのツユの相性も素晴らしく、冷やし大国(?)・山形らしいナイスなメニューだった。
(冷やしシャンプーもいずれ体験してみたい)

食後、本来なら帰りのバスの時間まで隅々まで街を探索すべくさっさと店を出るところだが、この日の暑さは想定以上で予想以上に体力の消耗が激しかったため、大事を取ってしばらく涼しい店内でのんびりさせてもらう。
(入浴前の山登りに熱中しすぎたか…。2階の座敷席で、他に客が1,2人しかいなかったので気兼ねせずゆっくりできた)

窓からは向かい側に並ぶ木造の旅館の見事なたたずまいや温泉街を流れる川沿いの街並みを見下ろしたりと、見事な風景を楽しめるのもいいところ。
(旅館に泊まらなくても部屋から温泉街を見つつゆっくり過ごす気分を味わえてよかった)
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●13:50 温泉街散策
長居して体力が回復したところで外へ。
今度は温泉街のもう一方の端(白銀公園と反対側)へとぶらぶら歩いてみる。

ふと目に付いたのがマンホール。
「雪とスイカと花笠のまち・尾花沢」と書かれていて、雪の結晶の外側にスイカ、内側に花笠とうまい具合に名物を組み合わせたデザイン。
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また、銀山温泉の温泉街の中には足湯(和楽足湯)もある。
とりあえず端まで歩いて戻ってきたついでに入ってみると、お湯はかなり熱めで歩き疲れに効きそうな感じだった。
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付近に並ぶ昔ながらの街並みと晴れ渡る青空を見ながら、しばしのんびり。
(足湯の熱さが半端なく、足を出してからのんびりした)
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●銀山温泉14:55→15:35大石田駅
ここで帰りのバスの時間が近づいたので温泉街を後にし、余裕を持ってバス停へ向かう。
(バスが1日5本だけのため、心配性な自分は慎重にならざるを得ない)

こちらがバス停横の待合所の風景。
少々さび付いた緑の公衆電話と置き傘、スカスカの時刻表と鄙びた雰囲気満点。
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●15:50 最上川千本だんご
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ここでもう1つ行きたかったお店である「最上川千本だんご」へ。
(JR大石田駅から歩いて15分ほど、最上川の近くにある)

「しょうゆだんご」「ずんだん(ずんだ?)だんご」など定番物を中心に幅広い団子を揃えているのだが、驚くべきは上の写真の通り、しょうゆタレやずんだアンが団子の倍くらいの量で山盛りに盛られていること。
(ご丁寧にスプーンがついてて、団子からはみ出た分のアンも残らず味わえるのがありがたい)

もちろん柔らかな団子の本体、タレやアンの旨味も絶品で、甘味好きな方ならぜひ試してみてほしい一品。
(団子的な物でここまで圧倒されたのは高崎の焼き饅頭並みだろうか…)

 安宿からの旅・草津温泉とついでに群馬ぶらり旅(2016/08)(前編)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1061585044.html

●16:10 西光寺
団子を味わった後、近くに有名なお寺(西光寺)があると地図が出ていたので行ってみることに。
(本来はお参りの後にご褒美という感じで団子、という風に順序が逆なのだろうけど…)

「最上三十三観音」の29番札所という由緒あるお寺らしいのだが、入口の門にいる仁王像がこちら。
不気味な笑みを見せているようにも見え、ちょっと入るのを躊躇う気分にも。
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その先の本堂がこちら。
「最上札所」という古めかしい看板の後ろにはお札などがびっしり貼られていて、歴史の長さを感じさせる。
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さらに、お堂の左下にたたずむ小坊主の看板。
この白目といい死んだような笑いといい、四国八十八箇所を思い出す顔。
(四国以外で見るとちょっと違和感も感じる。札所ではこの坊主の看板を使う規則でもあるのだろうか…)

 安宿からの旅・大阪・西成から香川・高松へ(2016/03)(後編)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1065106531.html

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●16:20 最上川
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団子屋やお寺の横のバイパス近くに最上川が流れているということで、散策の締めにと行ってみる。
静かな流れと静かな青空をゆっくり眺めつつ、帰りの電車の算段などを考えたり。

なお、近くには「最上川流域下水道」というマンホールがあった。
(かつての水運・船下りを思わせる風景が描かれていた)
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といったところで以上。
(この後は奥羽本線で山形駅に戻りこの日の宿へ。相変わらず3000円台の安ホテル)

 安宿旅行記・「ホテルアルファーワン山形」(1泊3000円~)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1059754783.html

バス・電車ともに本数は少なめなのでまさに「秘湯」という言葉がふさわしい温泉だが、行こうと思えば18きっぷ(北東パス)やバスだけでも行けるということで、参考になればと思う。
(温泉だけ純粋に楽しむならバスツアー、レンタカーの方が無難なのだろうけど、自分のようにあちこちあれこれつまみ食いしたい者にとっては重荷…)