今回も先日(以下記事)に引き続き、格安ホテルの写真を見ながら当時の思い出を適当に綴ってみようと思う。
(ホテル内のさりげない場所からご当地らしさが垣間見えると、観光地の町並みより印象深かったりする)
安宿旅行記・宿の写真で振り返る格安ホテルの思い出など(2)
※ご当地らしさ以外でもペッパー君とか手描き看板とか、宿の隠れた個性が見えれば嬉しいものである。
●唯一の冷房器具・ナショナル製扇風機
群馬・草津温泉「旅館 田島屋」にて。
安宿旅行記・群馬・草津温泉「旅館 田島屋」(1泊4000円~)
古風な和風旅館だったのと高原で涼しい(?)草津ということで、この日泊まった部屋の冷房器具はこちらの小型の扇風機(ナショナル製)だけだった。
(8月下旬でも23度位なのでエアコンなしでもなんとかなるが、いまどきエアコンのない客室というのも珍しい感じ)
本体下の操作部分を見ると、左側にはダイヤル式のタイマー(最大60分? エアコンならリモコンピッピで設定だろうけど…あるいはスマホで設定?)、右側には青系の配色で涼しさを演出した風力ボタン(切・弱・中・強の4つ)というシンプルなコンパネで、お盆に帰省した時におばあちゃん家で見たような記憶を思い出したり。
(回ってる扇風機に声を出して宇宙人ごっことか…レトロゲーム「ぼくのなつやすみ」の心境だろうか)
●群馬といえばダルマ?
同じく草津温泉「旅館 田島屋」にて。
草津温泉 田島屋旅館 地図・アクセス
夜に湯畑や周辺のライトアップを見に行こうと、宿を出てふと近くの石垣を見ると、上に置かれた小さな赤いダルマが街灯に照らされていて少々ホラーな感じだった。
(高崎の達磨は有名だが、群馬のお宅では沖縄のシーサーのようにダルマを置いておくのだろうか…。ダルマの右隣の石碑も謎っぽい感じ)
なお、翌朝に見るとこんな感じで、石碑には「天地人」と謎のメッセージが刻まれていた。
(夜気付かなかったが左隣にはカエルの石像もあった)
●緊張感のあるフォントの「火の用心」
同じく群馬県の桐生駅近く、「ホテル桐盛館」にて。
安宿旅行記・群馬・桐生「ホテル桐盛館」(1泊3800円~)
テレビ(今度はナショナル製でなくパナソニック製)のそばに「火の用心」を示す小さな立て札があったのだが、赤い字の「火の用心」が今にも燃えそうなフォントだったのが印象に残った。
(「北関東旅館連合協議会」とあり、やはり群馬含め「北関東」には独特の雰囲気を感じてしまう)
●昭和の名残?テレビカード販売機
また同じく群馬県の駅近く、「前橋ロングサンドホテル」にて。
安宿旅行記・群馬・新前橋駅「前橋ロングサンドホテル」(1泊3500円~)
エレベーターホールの近く、自販機の隣にぽつんと置いてあった「テレビカード販売機」。
1000円札でカードを買う方式だが、この機械の稼動してた時期を思うと、左上にある「新紙幣対応」というのは野口英世でなく夏目漱石の頃かも?とか思ってしまう。
さらに右上には
「テレホンカードではありません」(そもそも公衆電話も撤去されつつある時代に…)
「一般テレビ放送は無料で御覧いただけます。ご注意ください」
(後からテープで修正したっぽい文章。病院みたいに、ホテルのテレビも有料だった頃?)
(後からテープで修正したっぽい文章。病院みたいに、ホテルのテレビも有料だった頃?)
など、平成どころか昭和を懐かしませてくれるメッセージが一杯だった。
●オープンなのもちょっと不安な鍵返却ボックス
名古屋駅近く「ニュー松竹梅ホテル」にて。
安宿旅行記・愛知・名古屋「ニュー松竹梅ホテル」(1泊2550円~)
チェックアウトはセルフ式で、フロントにルームキーを返してそのまま出るだけなのだが、カギを入れる箱が写真のようなただの平たい容器。
こうオープンだと、鍵を返して自分が出た後、不届き者がその鍵を盗んで何か悪さをしないか妙に不安になってしまう心配性な自分…。
(防犯カメラでその辺はチェックしているとは思うが…念のため返した瞬間の写真を撮影した次第)
●安さに加えてペッパー君もウリの宿
続いて大阪は新今宮駅近く「ホテル サンプラザ2 ANNEX」にて。
ホテル サンプラザ2 ANNEX 地図・アクセス
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/149143/rtmap.html
宿の入口に手描きの立て看板があったのだが、「1泊\1700~のホテル!!!」という魅力的な安さの上に「ペッパー君もいる」とあるのが衝撃だった。
(「いらすとや」同様についに西成進出を果たしたペッパー君。もう怖いものはない?)
なお、ペッパー君がこんな表情やポーズをするかは不明。
(ソフトバンク店舗や観光案内所で見かけるが、反応がスローなのでまともに相手をする気になれないのが本音。
「人生、そんなに急いでどうするの?」とロボットに諭されてる感じもするが…)
なお、看板の下の方の価格などの説明が全て英語併記だったのも印象的。
(大阪ミナミの外国人バックパッカーの多さを物語る)
●外国人向け?ドヤ街のクリスマスツリー
また同じく新今宮駅近くの「ビジネスホテル 加賀」にて。
安宿旅行記・大阪・西成「ビジネスホテル 加賀」(1泊1700円~)
こちらも外国人客が多い宿らしく、フロント横のスペースには世界地図が貼られていて「Where are you from?」というメッセージがあった。
(利用した外国人客が地図の自国にシールを貼るらしく、東南アジア、ヨーロッパの国々が多かった)
さらにその隣には小さいながらも丁寧に飾りつけされたクリスマスツリーが置かれていて、ドヤ街にもクリスマスがやってくるということを実感させてくれた。
●さらに充実!ドヤ街らしからぬ宿文庫
またまた新今宮駅近くの「ビジネスホテル来山北館」にて。
安宿・大阪「ビジネスホテル来山北館」(1泊2500円~)へ再び(2018/12)
以前も紹介したホテルに備え付けの本棚の本について、1年ぶりに泊まったらさらに充実していた。
特にマンガ本やサブカル系の本が増えていて、写真のように「ToLOVEる」の横に「外道坊」「ザ・松田」など、硬軟取り混ぜたラインナップにただ驚かされるばかりだった。(詳細以下記事)
大阪西成探訪・ドヤ街宿に置かれた本棚の中身をチェック
といったところで以上。
観光で疲れた後だしホテルではぐっすり眠りたいところだが、体力が余っていたらこういった宿の隅々までを堪能して宿泊費の元を取りたいものである。