普段、列車に乗ってアナウンスでよく聞く「この電車は●●行きです」。
長旅でもなければ終点まで乗ることは滅多にない電車だが、終点●●は一体どんな駅だろう?
そんな疑問から生まれた企画「終着駅を歩いてみるぶらり旅」。
第1回は千葉はJR外房線・上総一ノ宮駅。
東京(もしくは横浜や横須賀などもっと遠くからも?)から千葉方面へ向かう総武快速線(横須賀線)でよく見かける終点である。
(千葉駅から先が外房線となる)
●上総一ノ宮駅
というわけでとある休日の朝、上総一ノ宮駅へと向かった。
一部で話題のサイクリング列車「B.B.BASE」にも対応してるらしい駅ホーム。
(総武快速線からの直通はなかったため、黄色と青のラインがどこか古風な外房線列車だった)
駅を出て右手へ、まずは上総国の一宮だった由緒ある神社「玉前神社」を目指す。
(どの終着駅に行こうか検討した時、『駅名で「一ノ宮」とあるからとりあえず神社くらいあるだろう』というのが決めた理由)
途中にあった「九十九里の地酒」という看板でなんとなく外房を実感。
(店名の「がけっぷち」がこのコロナ禍だとシャレにならん感)
なお、左にはゆるキャラが描かれた自販機があるが、一ノ宮のキャラクター「いっちゃん」らしい。
玉前神社は一宮だっただけあり(?)なかなか広め。
立派な拝殿や神楽殿など見どころが多く、ゆっくりお参りできた。
(裸足でトゲトゲのお白州の上を歩いて願掛けをする「はだしの道」など独特のスポットもある。お白州の石がヒンヤリしている上にかなり痛く、しかも三周しないといけないしんどさだった。 もはやMプレイ?いや修行か)
●和菓子司かねきち
お参りの後、門前にある和菓子屋・かねきちへ。
看板商品らしい「●●の月」、というと宮城のアレを真っ先に思いつくが、こちらは陛下に献上されたこともある逸品。
(濃厚な甘さのクリームが後を引く美味しさ)
●一宮城址(加納久宜公の墓)
さて、次に地図から見えたもう1つの観光スポット「一宮城址」へ行こうと思ったのだが、入口が大通り沿いの小学校の裏手にあるようで、意外と歩かされた。
小学校の裏手へ行く途中「加納久宜公の墓」へ向かう階段があり、こちらから城址へショートカットで行ける模様。
(高い所にあるみたいで、それなら展望スポット代わりになるかと思いとりあえず登ってみた)
●上総一宮観光案内所
さて、ぼちぼち電車の時間になったので駅へ戻る。
駅から見て左手の道から戻ってくると、その途中に観光案内所があり、先にこちらへ立ち寄ればよかったと後悔。
(駅に「ⅰ」の看板がなかったか、見落としていた模様)
観光物産直売所も併設されていて、地元の方が作った野菜やお惣菜なんかを売っているのも便利。
(海の町らしく「あさりおにぎり」なんかもあり、ランチ代わりに買っていった)
●タカラ亭
まだ少し時間があったので駅前にある食堂「タカラ亭」を見ていく。
千葉土産などを売る売店が併設されているのだが、奥の壁に「わかしお」「通勤快速・上総一ノ宮行き」などのヘッドマーク・行き先表示などが貼られていて鉄道ファン向け?
●上総一ノ宮・駅文庫
ここで電車の時間になったので駅へ。
改札近くに本棚「どこでも本だな」があったのだが、その中身を見ると
・かいけつゾロリ
・六助くん
・ナショナルジオグラフィック
・犬の飼い方と病気
など、老若男女誰でも楽しめそうなラインナップだった。
(運営しているのが「図書館がほしい町民の会」とあったのが切実)
そして改札を通って始発電車へ乗り込む。
(帰りの電車も余裕で座れるのが終着駅(から折り返しの始発駅)のいい所)
ボックス席からふと外を見ると、隣のホームの待合室のイスがサーフボードのデザインなのが面白かった。
(昔、海の近くで引退生活してる人の日課で「朝はサーフィン」ってのを見たが、ほんのちょっとだけ憧れる)
(海岸サイクリング用のレンタサイクルがあるらしいので、次はこちらで楽しんでみたい)