今回は過去に紹介した安宿近くを旅行した時の話を。
先日紹介した宿、「福井パレスホテル」に泊まったついでに、恐竜とソースカツ丼で有名(かなり偏った表現だがお許し願いたい)な福井駅周辺を歩いた。
(行ったのは2017年4月)
安宿旅行記・福井駅「福井パレスホテル」(1泊4500円~)
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1065753355.html
この時は18きっぷで関東から敦賀・舞鶴方面へ向かう旅の途中で福井に泊まる形となった。
なぜわざわざ遠回りになる福井で寄り道を?と言われるかもしれないが、敦賀や福井周辺で安いホテルを探した結果、福井駅でたまたま安い宿が見つかり、それなら駅のそばの恐竜など福井をちらっと観光するついでに泊まれるからいいかと思った次第。
泊まるなら東尋坊とか芦原温泉とかもう少しじっくり観光すれば…と思われるかもしれないが、この時は温泉とか自然とかを見る気分じゃなかったから、と我ながら面倒な条件を考慮した結果こんな滞在の仕方となった。
(なお、敦賀から舞鶴方面へ進むのは小浜線の本数的に厳しいのと、電車移動時間がかなり長めになるのを嫌ったためというのもあり。最近は電車に乗るのは1日9時間くらいが限度という感じで、歳のせいかヤワになった気がする)
●18:50 福井駅到着
東京から普通電車で8.5時間ほど(待ち時間含むともう少し長くなるが、そこは途中下車の寄り道で間を持たす。以下記事など参照)で福井駅に到着したのは日没後。
青春18きっぷで東海道横断・途中下車して寄り道したい駅(東京~名古屋)(2)
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1060104238.html
とりあえず福井といえば恐竜ということで、駅の改札(写真上の方、新幹線駅のように立派な建物だが有人改札)を抜けると、すぐの場所のベンチに普通に化石を持った恐竜が座っていた。
(白衣を着ていて文字通り「恐竜博士」という感じ?)
駅構内には他に、開催の迫った「ふくい春まつり」の広告と顔出し看板が。
(福井といえば「瓶割り」とも呼ばれる柴田勝家、そして織田信長の妹であるお市が並ぶ。右のエキストラはモブ的な足軽?)
福井駅の西口のすぐそばには恐竜の実物大モニュメントが並ぶ「恐竜広場」があるということで夜の恐竜見物へ。
(駅の壁にも、壁を突き破ってトリケラトプスが出てくるトリックアートが描かれていたりとジュラシックパークのような雰囲気)
タクシーやバスの通り道を迂回して駅前通りの方へ行くと恐竜たちを発見。
まずは向かい合っていがみ合う「フクイラプトル」「フクイサウルス」。
(ライトアップされた姿が「ジュラシックパーク」のラプターを思わせる感じでいい恐怖感。
その背後の恐竜達のシルエットが描かれた駅舎もいいムード)
そしてもう1体が巨大な首長竜という感じの「フクイティタン」。
夜の20時過ぎでも、時折首を動かしていなないたりとなかなかの迫力で記念撮影にもってこい。
(アングル的に今にも福井駅が壊されそうな感じ)
そしてその間にはベンチが並ぶ休憩スペースがあり、リアル恐竜とは対照的な恐竜ゆるキャラたちがいた。
(福井県の公式ゆるキャラ「ラプト(緑)」に「サウタン(黄)」など。服に書かれた「F」は福井(Fukui)のFと思われるが、「F」を強調されるとなぜか「藤子・F・不二男」か「カゼッタ・F・岡」(宇宙人と電話で話す人)あたりを連想してしまう自分…まずその前に「ジョン・F・ケネディ」はどうした)
福井といえば「ソースカツ丼」が名物で、ここはその元祖といわれるお店とのこと。
(左端には「福『丼』県」と丼をイチオシするコピーの書かれた幟も)
ヨーロッパ軒総本店 -福井名物 ソースカツ丼-
http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/
※名物だと知ったのは自分は結構最近だったりする。
(例によって「桃太郎電鉄」の物件だったことがきっかけ。以下の本から)
この時はオーソドックスに、ソースカツ丼に味噌汁・サラダなどが付いた「カツ丼セット(1080円)」を注文。
丼ご飯を覆うほどに大きいカツが3枚、折り重なって乗っているボリューム感にまず驚き。
カツは薄手でほどよい固さで食べやすく、ツンとくる独特の香りが特徴的なソースの味が衣によくしみていて、十分満足のいく一品。
福井に来たなら、味わっていって損はないと思う。
(他には「越前おろしそば」くらいしかないし…)
※なお、この日は昼食がカツ丼で昼夜とカツ続きだったが、それでも飽きずにスムーズに平らげたってことはそれなりに美味だったのだろう。
(行く途中に静岡・豊田町駅で途中下車して「かつさと」のみそカツ丼を食べた。詳細は以下記事)
青春18きっぷで東海道横断・途中下車して寄り道したい駅(東京~名古屋)(3)
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1066435155.html
(ヨーロッパ軒の閉店時間が近かったため、食事の方を優先した次第。
「飯より宿(by藤村D)」は当然として、それに続き「観光より飯」もまた重要だと思う(空腹に苛まれ、観光を急いだり名所に嫌気が指すのが怖い))
駅前商店街を通り抜けて駅へと向かうが、20時過ぎの時点でほとんどのお店が閉まってる有様に地方の現実を実感。
(普通だと駅近くに24時間、あるいはそこまででなくても深夜までやってるイオンがあって…という頭でいたので完全に誤算だった。西武デパートがあったので地下食品売り場へ…と思いきや19時半閉店でこちらもアウト)
閉まるお店が多い中、路面電車が静かに通り抜けていくのが印象的だった。
(西日本や北陸にて、風情と哀愁のいい演出となっている気がする)
人のいない中、路面に描かれたタイル絵が静かに福井の名所を知らせていた。
(「初めて象が来た港」は福井県小浜市の港らしい)
そんな寂しい夜の商店街の脇道にあったのが「100年時計」。
その名の通り、100年分の目盛りが刻まれた時計で、時計の文字盤をよく見ると長針・短針の他に年を示す針があったり、2100年までの時間経過を示すバーグラフ(上の写真では2020の少し下、2017まで光が灯っている)が付いてたりとスケールがでかい。
(21世紀の幕開けと共に作られたらしく、既に福井は22世紀を見据えている、未来に生きているということだろうか…)
結局めぼしいお店が見つからないまま福井駅まで再び来てしまった。
仕方なく駅に直結の商店街・プリズム福井を見て歩くと、映画「チア★ダン」のモデルになった地元のチアリーダー部を紹介するコーナーがあり、また1つ福井の意外な名物を知ることに。
(映画についてはよく知らないが、福島の「フラガール」的なものだろうかと勝手に憶測)
他には地方の定番ともいえる「大河ドラマ誘致」の看板も。
日本史に疎い自分には福井の偉人って誰だっけ…って話になるが、それは後ほど。
(ゆるキャラ「ラプト」も幕末姿でお手伝い)
結局、大した品は見つからず再びホテルへの道をとぼとぼ戻る。
その途中、地下道で見かけたのが「ブータンミュージアム」の宣伝看板。
「世界で一番幸福な国」と言われているブータンだが、そんなブータンを紹介するミュージアムがなぜ福井にあるかというと、国内の幸福度ランキングで福井県が1位だかららしい。
福井に「ブータンミュージアム」が開館 インターネットミュージアム
http://www.museum.or.jp/modules/topNews/index.php?page=article&storyid=2876
もう夜で閉まっているから普段ならスルーするが、看板の右端に書かれたコピー文
「一体なんだろう、幸福とは」
が、閉店の嵐にやられて打ちひしがれたこの時の自分の身にしみる思いだった…ので、敢えてシャッターを切ったのだろう。
(閉店のこと以外でも恐竜やソースカツ丼、来る途中の途中下車含めいいことは一杯あったわけで、ちょっとミスや取りこぼしがあったとしてもクヨクヨせず明日に臨みたいところ。旅先では気分の切り替えが重要とはよくいったもの)
意外と長くなりそうなので、後編へ続く。
後編
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1067401672.html
先日紹介した宿、「福井パレスホテル」に泊まったついでに、恐竜とソースカツ丼で有名(かなり偏った表現だがお許し願いたい)な福井駅周辺を歩いた。
(行ったのは2017年4月)
安宿旅行記・福井駅「福井パレスホテル」(1泊4500円~)
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1065753355.html
この時は18きっぷで関東から敦賀・舞鶴方面へ向かう旅の途中で福井に泊まる形となった。
なぜわざわざ遠回りになる福井で寄り道を?と言われるかもしれないが、敦賀や福井周辺で安いホテルを探した結果、福井駅でたまたま安い宿が見つかり、それなら駅のそばの恐竜など福井をちらっと観光するついでに泊まれるからいいかと思った次第。
泊まるなら東尋坊とか芦原温泉とかもう少しじっくり観光すれば…と思われるかもしれないが、この時は温泉とか自然とかを見る気分じゃなかったから、と我ながら面倒な条件を考慮した結果こんな滞在の仕方となった。
(なお、敦賀から舞鶴方面へ進むのは小浜線の本数的に厳しいのと、電車移動時間がかなり長めになるのを嫌ったためというのもあり。最近は電車に乗るのは1日9時間くらいが限度という感じで、歳のせいかヤワになった気がする)
●18:50 福井駅到着
東京から普通電車で8.5時間ほど(待ち時間含むともう少し長くなるが、そこは途中下車の寄り道で間を持たす。以下記事など参照)で福井駅に到着したのは日没後。
青春18きっぷで東海道横断・途中下車して寄り道したい駅(東京~名古屋)(2)
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1060104238.html
とりあえず福井といえば恐竜ということで、駅の改札(写真上の方、新幹線駅のように立派な建物だが有人改札)を抜けると、すぐの場所のベンチに普通に化石を持った恐竜が座っていた。
(白衣を着ていて文字通り「恐竜博士」という感じ?)
駅構内には他に、開催の迫った「ふくい春まつり」の広告と顔出し看板が。
(福井といえば「瓶割り」とも呼ばれる柴田勝家、そして織田信長の妹であるお市が並ぶ。右のエキストラはモブ的な足軽?)
●福井駅恐竜広場
福井駅の西口のすぐそばには恐竜の実物大モニュメントが並ぶ「恐竜広場」があるということで夜の恐竜見物へ。
(駅の壁にも、壁を突き破ってトリケラトプスが出てくるトリックアートが描かれていたりとジュラシックパークのような雰囲気)
タクシーやバスの通り道を迂回して駅前通りの方へ行くと恐竜たちを発見。
まずは向かい合っていがみ合う「フクイラプトル」「フクイサウルス」。
(ライトアップされた姿が「ジュラシックパーク」のラプターを思わせる感じでいい恐怖感。
その背後の恐竜達のシルエットが描かれた駅舎もいいムード)
地方自治法施行60周年 500円 平成22年 10福井県 未使用 |
そしてもう1体が巨大な首長竜という感じの「フクイティタン」。
夜の20時過ぎでも、時折首を動かしていなないたりとなかなかの迫力で記念撮影にもってこい。
(アングル的に今にも福井駅が壊されそうな感じ)
そしてその間にはベンチが並ぶ休憩スペースがあり、リアル恐竜とは対照的な恐竜ゆるキャラたちがいた。
(福井県の公式ゆるキャラ「ラプト(緑)」に「サウタン(黄)」など。服に書かれた「F」は福井(Fukui)のFと思われるが、「F」を強調されるとなぜか「藤子・F・不二男」か「カゼッタ・F・岡」(宇宙人と電話で話す人)あたりを連想してしまう自分…まずその前に「ジョン・F・ケネディ」はどうした)
●ソースカツ丼(ヨーロッパ軒総本店)
恐竜を存分に見た後、この日のホテル「福井パレスホテル」(以下リンク参照)にチェックインして、夕食にとホテル近くの「ヨーロッパ軒総本店」へ。福井といえば「ソースカツ丼」が名物で、ここはその元祖といわれるお店とのこと。
(左端には「福『丼』県」と丼をイチオシするコピーの書かれた幟も)
ヨーロッパ軒総本店 -福井名物 ソースカツ丼-
http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/
※名物だと知ったのは自分は結構最近だったりする。
(例によって「桃太郎電鉄」の物件だったことがきっかけ。以下の本から)
この時はオーソドックスに、ソースカツ丼に味噌汁・サラダなどが付いた「カツ丼セット(1080円)」を注文。
丼ご飯を覆うほどに大きいカツが3枚、折り重なって乗っているボリューム感にまず驚き。
カツは薄手でほどよい固さで食べやすく、ツンとくる独特の香りが特徴的なソースの味が衣によくしみていて、十分満足のいく一品。
福井に来たなら、味わっていって損はないと思う。
(他には「越前おろしそば」くらいしかないし…)
福井 県名物 ソースカツ丼 & 越前そば セット3人前ソースかつ丼用 トンカツ(冷凍)6枚前後入(3人前分 目安) 特製ソース2袋 + 越前そば 3食 濃縮麺つゆ付カツの厚みは約5mmと薄いのが特徴 送料込 価格限定 楽天 通販 敬老の日 お土産 |
※なお、この日は昼食がカツ丼で昼夜とカツ続きだったが、それでも飽きずにスムーズに平らげたってことはそれなりに美味だったのだろう。
(行く途中に静岡・豊田町駅で途中下車して「かつさと」のみそカツ丼を食べた。詳細は以下記事)
青春18きっぷで東海道横断・途中下車して寄り道したい駅(東京~名古屋)(3)
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1066435155.html
●早々と閉店する福井の駅前商店街
さて、食事も済んで20時と本来なら部屋で一杯やってぐだる時間帯だが、旅先の定番・ご当地スーパー巡りをやらないとということで再び福井駅前へ移動。(ヨーロッパ軒の閉店時間が近かったため、食事の方を優先した次第。
「飯より宿(by藤村D)」は当然として、それに続き「観光より飯」もまた重要だと思う(空腹に苛まれ、観光を急いだり名所に嫌気が指すのが怖い))
駅前商店街を通り抜けて駅へと向かうが、20時過ぎの時点でほとんどのお店が閉まってる有様に地方の現実を実感。
(普通だと駅近くに24時間、あるいはそこまででなくても深夜までやってるイオンがあって…という頭でいたので完全に誤算だった。西武デパートがあったので地下食品売り場へ…と思いきや19時半閉店でこちらもアウト)
閉まるお店が多い中、路面電車が静かに通り抜けていくのが印象的だった。
(西日本や北陸にて、風情と哀愁のいい演出となっている気がする)
人のいない中、路面に描かれたタイル絵が静かに福井の名所を知らせていた。
(「初めて象が来た港」は福井県小浜市の港らしい)
●100年時計
そんな寂しい夜の商店街の脇道にあったのが「100年時計」。
その名の通り、100年分の目盛りが刻まれた時計で、時計の文字盤をよく見ると長針・短針の他に年を示す針があったり、2100年までの時間経過を示すバーグラフ(上の写真では2020の少し下、2017まで光が灯っている)が付いてたりとスケールがでかい。
(21世紀の幕開けと共に作られたらしく、既に福井は22世紀を見据えている、未来に生きているということだろうか…)
●エキナカ・プリズム福井
結局めぼしいお店が見つからないまま福井駅まで再び来てしまった。
仕方なく駅に直結の商店街・プリズム福井を見て歩くと、映画「チア★ダン」のモデルになった地元のチアリーダー部を紹介するコーナーがあり、また1つ福井の意外な名物を知ることに。
(映画についてはよく知らないが、福島の「フラガール」的なものだろうかと勝手に憶測)
チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜DVD 通常版 [ 広瀬すず ] |
他には地方の定番ともいえる「大河ドラマ誘致」の看板も。
日本史に疎い自分には福井の偉人って誰だっけ…って話になるが、それは後ほど。
(ゆるキャラ「ラプト」も幕末姿でお手伝い)
●ブータンミュージアム「一体なんだろう、幸福とは」
結局、大した品は見つからず再びホテルへの道をとぼとぼ戻る。
その途中、地下道で見かけたのが「ブータンミュージアム」の宣伝看板。
「世界で一番幸福な国」と言われているブータンだが、そんなブータンを紹介するミュージアムがなぜ福井にあるかというと、国内の幸福度ランキングで福井県が1位だかららしい。
福井に「ブータンミュージアム」が開館 インターネットミュージアム
http://www.museum.or.jp/modules/topNews/index.php?page=article&storyid=2876
もう夜で閉まっているから普段ならスルーするが、看板の右端に書かれたコピー文
「一体なんだろう、幸福とは」
が、閉店の嵐にやられて打ちひしがれたこの時の自分の身にしみる思いだった…ので、敢えてシャッターを切ったのだろう。
(閉店のこと以外でも恐竜やソースカツ丼、来る途中の途中下車含めいいことは一杯あったわけで、ちょっとミスや取りこぼしがあったとしてもクヨクヨせず明日に臨みたいところ。旅先では気分の切り替えが重要とはよくいったもの)
意外と長くなりそうなので、後編へ続く。
後編
http://yasuitabi.blog.jp/archives/1067401672.html
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