前回、小倉の安宿から門司港へ行き、巌流島へ渡った続きから。

 (前編)安宿からの旅・関門海峡(門司港~巌流島~下関)の旅
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1062222524.html

●10:30 唐戸市場
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巌流島の船着場から10分ほどで対岸の下関(唐戸市場)に到着。
謎の世界観の顔出し看板があった。
(フグがいるのが下関らしい。その横の人魚や海底スーツはともかく…)


●10:40 金子みすゞ・詩の小径
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港の周辺には、金子みすゞの詩の一節が刻まれた御影石の石碑が並んでいる。

東日本大震災の時によく流れたACのCMの「『遊ぼう』っていうと『遊ぼう』っていう。…」の詩「こだまでしょうか」などの詩人で、名前に聞き覚えのある方も多いかと思う。
(当時、何度もCMがリピート放送されたり替え歌の方が印象的だったりでうんざりするほど聞かされたので、正直あまりいい印象がないのが惜しい。金子みすゞに罪はないのはわかっちゃいるが…)

門司港ほどではないが港周辺にはレトロな建物が点在していて、それらを見て回るついでに詩に触れられる。


●10:50 港付近の商店街など散策
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レトロな建物の他に古めかしいアーケード街が広がっているので、なんとなくぶらつく。
(こちらにも店名を示すふぐの看板が並んでいた)

さらに、アーケードの柱部分には謎のイケメンタッチで描かれた幕末の志士の絵があった。
(拳銃を構えた坂本龍馬。他に馬に乗った高杉晋作などもいた。さすが長州)
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●11:10 ふくの像(亀山八幡宮)
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唐戸市場の向かいにあった丘の上の神社・亀山八幡宮境内で撮影。
「ふぐ」でなく「ふく」と濁らないのが本場らしい。
(海峡や対岸の門司港の街並み、白い関門橋なども見渡せて眺めが抜群なので、参拝にもってこい)


●11:30 カモンワーフ
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ここらで門司港へ戻るため港近くに戻ることに。

船の時間までカモンワーフのテラスで関門海峡や行き交う船を眺めながらのんびり一息。
(ふぐや寿司などの様々なレストランテナントや土産物店があるので、食事・買い物にもちょうどいい)


●唐戸市場1140→1150門司港
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連絡船に乗って門司港へ。
(巌流島へ寄るルートじゃなく直通なので10分もかからない。まだ風が強かったので、行きの便で座った2階デッキではなく船内に入った)


●12:00 昼食@こがねむし
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ここでお昼時だったので、港近くの門司港名物の「焼きカレー」の店・「こがねむし」へ。
(食事時のためか店内はほぼ満席だったが、なんとかカウンター席に座れた)

とろけたチーズが乗ったカレーは深みのある程よい辛さで、大満足の一品だった。
(例によって、「桃太郎電鉄」の物件の元になったお店らしい。この頃は物件を巡る旅、いわば「リアル桃鉄」にはまっていた)


●12:40 門司電気通信レトロ館
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食後、街中散策のついでに立ち寄った。
NTTが運営していて無料で見ることができ、黒電話やそれ以前の明治の頃からの電話機(写真は初期の公衆電話)などが多数展示されていて、電話の歴史がよくわかる。

また、一時大流行したテレホンカードも新旧様々な品が展示されていて、その歴史も興味深かった。
(写真は日本初のテレホンカードで、岡本太郎デザインらしい。その下の「つくば万博」のマスコットが描かれたテレカも時代を感じる)
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●ホークス・ラッピングバス
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外に出たところで見かけたソフトバンクホークスカラーのバス。

コーヒー「BOSS」の男がホークスキャップをかぶっている(王さん?)タイアップデザインで、地元らしい感じだった。
(この前年、2013年のホークスは4位ということもあり、「超えてゆけ」のキャッチコピーに気迫を感じる)


●14:50 栄町銀天街~中央市場
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港付近を歩いた後は例によって商店街へ。

鉄骨むき出しの屋根や飾り気のないシャッターや壁が丸見えなレトロな商店街が続き、廃墟っぽい空気も感じられてなかなか新鮮で楽しい。
(平日の昼下がりで閉まってる店が多かっただけかもしれないが)


●15:30 工事中の門司港駅
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散策を終えて少し早いけど帰り支度。

工事中の門司港駅は工事用テントで内装・外観とも覆われてしまっているが、ホームや改札、出口までの最低限の通路は従来のまま使われていて、多少なりそのレトロな駅舎の面影を感じることができた。
(2014年時点。現在は工事状況次第で変わっているかもしれない。)

トイレ付近の造りも昔風の木目の壁だったり、鏡に木の枠が付いてたりとレトロ調。

 (参考)レトロで有名な門司港駅・工事中の姿を見に行く
 http://18kipper.blog.fc2.com/blog-entry-419.html

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といったところで以上。
(この日の宿も前日と同様(以下)。連泊だと大荷物を部屋に置いて身軽に行動でき、ロッカー代も節約できて便利)

 安宿旅行記・福岡「リコホテル小倉」(1泊3400円~)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1011298693.html

今回は自分の趣味で巌流島とレトロな街並みの観光が多めになったが、海の幸が好きな方は唐戸市場で時間を取って食事や市場見学、あるいは幕末の史跡散策などの時間を増やすのも面白いだろう。
(小倉駅から門司港駅までは電車で15分ほどと近いので、下関・門司港でホテルが取れなければこちらも観光拠点にもしやすいだろう)

※なお、この翌日は小倉を発って広島へ向かった。(詳細は以下)

 安宿からの旅・広島・宮島や原爆ドームを観光(後編)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1041105219.html