前回(以下記事)で、LCCで鹿児島入り→翌日、普通電車で鹿児島中央駅から吉松駅へと来て熊本入りした続きから。

 安宿からの旅・LCCと18きっぷで行く九州の旅(鹿児島編・後編)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1059962670.html

※人吉の名物駅弁「栗めし弁当(1100円)」。「いざぶろう・しんぺい号」車内で最後の1個だからとつい買っちゃった。
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ここからは秘境駅やスイッチバック、線路がループ状になったループ線など鉄道名所がてんこ盛りの肥薩線で熊本を目指すが、ここで乗るのは観光列車「いざぶろう・しんぺい号」。
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これは人吉駅~吉松駅を結ぶ観光列車で、木目調のレトロチックな感じの内装やテーブル付きの座席、カウンター席などがある優雅な雰囲気な上、観光案内をしてくれるアテンダントも同乗している。

 (公式サイト)いさぶろう・しんぺい _ JR九州の列車たち
 https://www.jrkyushu.co.jp/trains/isaburou_shinpei/

さらに、普通乗車券(青春18きっぷもOK)で乗ることができ、お得度だけ見れば国内トップクラスと言ってもいいと思う。

写真の右側がテーブル付きのボックス席(指定席券(大人510円)が必要)。
左側が自由席(窓もイスも狭めとなかなかの格差である)。
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車両の前方車窓のカメラ映像を流すモニターもあり、車両の先頭に張り付かなくても車窓を楽しめるのも嬉しい。
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この日は平日ということもあり、着席率は4割程度という状況で吉松駅を発車した。


●真幸駅(スイッチバック)
この「いざぶろう・しんぺい号」のいい所は鉄道の名所・撮影ポイントで停車して詳しく解説してくれること。
(さすが1日数往復しか電車が通らないだけのことはあるのんびりダイヤ)

まずは真幸(まさき)駅。
(熊本へ進んでるはずが、ここだけ宮崎県の領域となっている)
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読んで字の如く「真の幸せ」を呼ぶ駅ということで、ホームに「幸せを呼ぶ鐘」や絵馬が並ぶコーナーがあり、5分ほどの停車時間でじっくり見れる。

また、この駅はスイッチバック(急傾斜を登るため電車がジグザグに往復)でも有名で、登る様子をアナウンスで実況してくれるのも楽しい。
(「右手をご覧ください。先ほど止まっていた駅や線路がもう下の方にあります…」といった感じ)
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●日本三大車窓・矢岳越え
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続いては「日本三大車窓」として有名な「矢岳越え」。
(「日本一の車窓風景」とうたっている。ちなみに後2つは長野の姨捨駅、北海道・根室本線の新内駅らしい)

「窓を開けてごゆっくり記念撮影をどうぞ」と数分間停車してくれる心遣いが嬉しい。



●矢岳駅(人吉市SL展示館)
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その後、ほどなくして停車した矢岳駅。
ホームの横の大きな倉庫内にSL車両が保存されていて、間近でじっくり見ることができる。

なお、駅自体のたたずまいも年季が入っていて、秘境駅のような雰囲気を味わえる。
(高い天井や木製のガラス戸、木の改札口など、嘉例川駅に近い雰囲気だった)
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切符売り場の小さな窓口やカウンター、右上の「トクトクきっぷうりば」のラクダの絵のステッカーなんかも時代を感じる。
(カウンターの中は見えないが、廃墟巡りや肝試しに近い感覚もある)
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●大畑駅(ループ線・名刺)
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続いては線路がループ状になったループ線。
大畑(おこば)駅の手前、ループした後の線路が窓から見える場所で電車がゆっくりとなり、ループ構造に付いて解説してくれる。

なお、この駅は駅に来た人が名刺を貼り付けていくことでも有名。
壁やガラス戸などにびっしりと名刺(仕事用っぽいのも多数)が貼り付けられていて、暇つぶしに眺めるのにちょうどよかった。
(入口には正月の注連飾りっぽいのがまだ飾られていた。もう3月だったのだが、これはこれで秘境駅っぽくてよし)
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なお、他の車内サービスとして、乗車記念の看板を抱えての記念撮影サービス(アテンダントにカメラを渡すと撮影してくれる)もある。
狭い自由席にいる者でも撮影してくれたことにちょっと感動。
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また、人吉の名物駅弁「栗めし弁当(1100円)」も車内で販売しているが、平日でも売り切れの場合があるらしいので、確実に買いたい方は予約した方がいいだろう。
(この日は吉松駅の発車直後に車内でアテンダントが案内していたので買ったが、最後の1個だった模様)
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もちろん、車内で食べて鉄道旅気分を満喫するなら、テーブル付きの指定席も必須だろう。
(さすがにテーブルなしで食べるのは無理ゲーだったので、結局ホテルで夕食代わりに食べた)

そんなこんなで1時間20分ほどで人吉駅に到着。
隣には「特急ゆふいん号」がいた。
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といったところで「いざぶろう・しんぺい号」の旅は以上。
この後は看板の「人吉温泉」の通り温泉街巡りを楽しんだのだが、その様子は後編で。


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