今回は過去に紹介した安宿近くを旅行した時の話を。
先日紹介した宿、「かしはら館」(入善駅)に泊まった後、東京方面へ帰るついでに秘境駅で有名な筒石駅(新潟県)に立ち寄った。

 安宿旅行記・富山・入善駅「かしはら館」(1泊3600円~)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1032473144.html

筒石駅は地下鉄でもないのに地下深いところにある珍しい駅。
(似たような駅では、同じく新潟県の北越急行・美佐島駅が挙げられる)

 北海道&東日本パスで北越急行へ/地下シェルターのような美佐島駅
 http://18kipper.blog.fc2.com/blog-entry-545.html

この日は平日の朝8時前、泊駅を出る直江津行き電車で筒石駅に向かった。
(泊07:48→08:40筒石。今年からJR線ではなく「あいの風とやま鉄道」となった)

入善駅から泊駅止まりの電車を降りて、すぐ直江津行きに乗り継ぎ。
同じホームの奥に1両の直江津行きワンマン列車が止まっていた。
(着席率は7割程度で、通勤客と列車旅行者っぽい人が半々)
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筒石駅が近づくと長いトンネルに入り、いつ抜けるのかと思いきや、そのまま駅ホームに停車するので初めて通った時は驚いた記憶がある。
(あの頃はまだ秘境駅とかを知らなかった頃で、どんな駅や景色があるかも知らず、乗り換えルートだけ調べて18きっぷ片手に電車に乗っていた)
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電車が来るタイミングではホームに駅員がいるが、改札が終わった後は地上にある駅員詰所に引き上げる模様。
(降りたのは自分以外に1,2人だけだった)

ホームと待合室の間は引き戸で仕切られている。
美佐島駅より新しめな感じだが、トンネル状なのでやはり普通の駅と違う雰囲気にテンションが上がる。
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引き戸のそばには3,4個のイスがあるだけ。
その先には地上へ続く長い階段。
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広告も飾り気もない3~4階建て分くらいの長さの登り階段。
(駅というよりトンネル工事現場のような雰囲気)

電車に乗るときは時間に余裕を持って来た方が良さそうだ。
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階段を登った先には小ぢんまりとした駅舎。
帰りの切符がない方は、駅の外へ出る前に窓口(写真左)で予め買っておいた方が無難だろう。
(サッシ戸の左脇には「開駅記念日:大正元年十二月十六日」という黒いプレートが掛けられていた)
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パンフレットの入った棚には、地元の小学生が作った近所の案内地図「おもしろいそべガイドブック」が備え付けられていた。
(このタッチ、NHK教育テレビの「たんけんはっけんぼくのまち」のチョーさんを思い出す)
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駅の周りは急峻な山肌に囲まれていて、数軒の人家がある他はお店はなし。
(誰が使うかわからない、これぞまさしく「秘境駅」。看板にもしっかり「地下駅」とある)
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駅を出て歩いて5分ほど舗装道路を行くと高速道路の高架があり、それをくぐると海岸へ続く下り坂。
時間があれば海まで歩くのもいいが、ここからでもなかなかの眺め。
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ここで次の直江津行き電車の時間が迫っていたので、探索はこれで終了。
(筒石0919→0940直江津)

約40分間の滞在だったが、地下からの階段を歩く時間、窓口で切符を買う時間、駅ノートを見る時間などがあると結構あっという間だった。
(「ずいどう日記」という駅ノート。こういうのって大抵1人は気合の入った絵を書いてくれる人がいる)
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駅ノートにはたまにプロもいたりする。
(美佐島駅の駅ノートにあった松山せいじ先生のイラスト。「鉄娘な3姉妹」「ゆりてつ」などの鉄道マンガで有名)
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第3セクター線となり18きっぷでは行けなくなったが、時間帯によっては比較的短時間の滞在で回れるので、興味があれば立ち寄ってみてはどうか。
(特急「はくたか」がなくなってしまったので、微妙に行き辛くなった感じ)

※この駅に来る前後の一連の流れは以下記事を参照。

 安宿からの旅・「あいの風とやま鉄道」に乗る(2015年3月)
 http://yasuitabi.blog.jp/archives/1023483835.html