自分が旅行で使った、安いホテルの宿泊レポートシリーズ。

今回は、長野の見どころ多い鉄道路線・飯田線が通る飯田駅近くの「ファミリーハウス 民宿若松」。

ホテルの場所は、飯田駅から歩いて10分ほどの、商店街から少し離れた住宅街の奥まった場所。
(ただでさえ暗いので、迷わないよう地図持参推奨)

旅館の看板が出てなかったので見つけるのに苦労したが、旅館より目立っていたのが旅館の隣にある理容室の看板。
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店名と絵柄のインパクトからして、いい目印になるだろう。
(版権についてはノーコメントで)

この時は一番安いランクの部屋(洋室シングル)を選んだのだが、こんな感じ。
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バストイレは共用で、冷蔵庫はなし。
五角形っぽい形をした不思議な形だが、寝るには申し分ない広さだった。
(この時は冬で、長野の厳しい寒さに備えてベッドには電気毛布も仕込まれていた。おかんのような親切さ)

また、テレビ台の中には、宿の定番の暇つぶし用の本が。
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ただ、「クッキングパパ」に「鳩笛草(宮部 みゆき)」という微妙な品揃えで、ホテルの備品なのか前の客の忘れ物か、判断に困った。

さらにこの部屋の場所が、共有スペースである食堂と風呂の横という微妙な配置。

自分は素泊まりだったので風呂に入ればあとは部屋に閉じこもるだけだったが、自分の後に遅くチェックインして夕食を食べる人や風呂の入浴待ちの人の物音が気になり、あまり落ち着けなかったのが正直な感想。

浴場は共用の家族風呂で、1人ずつ交代で入る。
この時はたまたま順番が空いててすぐ入れたが、自分の後に団体客(?)が続々と入ってたので、運悪く順番待ちになると待つのが大変そうである。

# この手の共同風呂は、疲れてても腹がへってても、とにかく入れるなら体にムチ打ってでも早く入るのが鉄則だと自分は思う。
# 夜まで風呂の順番を待たされてヤキモキして、寝る自由を奪われるよりはマシという考え。
# ドヤ街宿の風呂なんかも、飯場の仕事が終わる定時の前や夕食前の時間だと空いてることが多いので、さっさと入るようにしている。

そして翌朝、部屋が食堂の横ということもあり、朝5時過ぎ頃から隣で包丁などの音が聞こえてきて目が覚めた。
(おかんに起こされた気分。飯田線の朝早い電車に乗る必要があったので、都合がよかったとはいえ…)

ただ、自分は素泊まりなので、食堂の食事ではなく予め買った弁当を部屋で食べた後、部屋を出ることに。

…と思ってドアを開けると、食堂にはずらっと屈強な男たちが食事中。
どうやらこの宿は近くの工事現場の作業員たちの宿泊所になっていたようだ。

食堂の横の部屋からいきなり人が出てきて「なんだこいつは?」という感じの奇異の視線を浴びながら、年配の女将にチェックアウトを告げて鍵を返し、そそくさと宿を後にした。
(あまり有名な観光地ではない(?)だけに、観光客だとしても珍しく見えたのかもしれない)


これで素泊まりで1泊2500円~。
(もう少し高い値段で他のタイプの部屋もある)

いろいろ細かい不満はあれど、「安ければ万事OK」というこのシリーズにもってこいの宿だった。

鉄道の名所の多い飯田線を回るのに使ってみてはどうか。
(なお、飯田駅横の案内所には、観光パンフレットや「秘境駅最中」などのお土産に混じり、「鉄子の旅」が全巻置かれていた。「秘境駅」に関する本などもその隣にあり、ここのスタッフ、さすがである)
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※なお、この宿は以下の旅をした時に泊まった。
 「鉄子の旅」のような飯田線巡り
 http://18kipper.blog.fc2.com/blog-entry-292.html
 秋の乗り放題パス・3日間で飯田線・身延線巡り
 http://18kipper.blog.fc2.com/blog-entry-293.html